http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008082702000127.html
(東京新聞)

アフガニスタン東部ジャララバード近郊で二十六日、日本人男性が何者かに拉致され、この男性は非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(本部・福岡市)の伊藤和也さん(31)=静岡県掛川市出身=とわかった。日本政府は外務省と首都カブールの日本大使館に対策本部を設置。アフガン政府と連携して安否確認や情報収集に全力を挙げている。

 同会やアフガンからの情報によると、伊藤さんは同日午前六時半(日本時間同十一時)ごろ、ジャララバード近郊のダラエ・ヌール渓谷で、武装した四人組にアフガン人運転手とともに拉致された。現場近くで村人らが拉致犯を包囲し、部族有力者も加わって解放を説得していたという。

 拉致犯は反政府武装勢力タリバンのグループで、伊藤さんらを連行中、治安部隊と銃撃戦になったとの情報もある。一方、拉致犯はタリバンではなく、村人同士の争いに伊藤さんが巻き込まれた可能性もあり、情報は錯綜(さくそう)している。

 外務省は同日夜、いったんアフガン当局から日本大使館に伊藤さんの解放が伝えられたと説明したが、約一時間後にアフガン側から「誤報だった」と連絡を受け、訂正した。同省によると、情報収集のため日本大使館員が二十七日にジャララバードに入る。

 ペシャワール会は、アフガンで医療活動や井戸の採掘、用水路整備などの農業支援を行っている。伊藤さんは農業の専門家で、二〇〇三年十二月から現地で活動していた。

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