http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200809300369.html
(朝日)

東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)に1日、目玉施設がオープンする。北米で人気のサーカス集団の新劇場で、総工費は140億円。消費低迷時代に、あえて高価格チケットで集客を図る強気の戦略。テーマパーク業界の「一人勝ち」の座は続くのか。

 カナダ発祥の人気サーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の新劇場。正式オープンに先立つ9月27日夜のプレ公演はチケット代が6千円を超すにもかかわらず、2170の客席がほぼ満席に。白い衣装を着た男女10人が空中ブランコで大技を決めると歓声があがった。1時間50分の公演では、会場が何度も沸いた。

 華やかな衣装や生演奏で、一般的なサーカスとは一線を画す「芸術性」が売り。常設劇場が設けられるのは、世界で3カ国目。北米やマカオの劇場を中心に、年間800万人以上を動員する。

 消費の低迷で娯楽費の手控えが広がり、劇団四季も全席を1万円以下に値下げすると28日に発表したばかり。しかし、TDRを運営するオリエンタルランドは強気だ。「シルク」のチケットは7800〜1万8千円と高額で、子ども料金も設定しない。座席稼働率9割、年間75万人以上の集客を目標にしている。

 同社はホテルに泊まって2日以上、TDRで過ごしてもらう「リゾート構想化」戦略を掲げる。7月に開業した三つ目の直営ホテル「ディズニーランドホテル」(全705室)も最低でも1泊1室3万1千円だが、キャラクターを使った部屋が人気で、稼働率は90%台と好調だ。

 07年度までは土産物の見直しなどでてこ入れを図ってきたが、客あたりの売上高はほとんど変わらなかった。同社は「リゾート構想化」を進めるうえでも、「シルク」の集客力に期待をかける。

 ただ、さらに幅広い集客を図るには課題もありそうだ。ぴあ総合研究所の笹井裕子主任研究員は「休日にくる家族客がより入りやすいように子ども料金を設けるなどの工夫が必要だ」と指摘する。

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